「経営理念(方針)の作成」
経営理念は企業の羅針盤である。企業が社会に存在することが認められるためには、社会に貢献し社会から必要とされることが条件であり、そこに企業の存在理由がある。我が社が社会に存在する理由は何か、その為にはどのように経営を行うのか、どのような会社を目指すのか、そのためには何をすべきか、を文章で表現したのが経営理念です。
< 経営方針の全体像>
経営理念→基本方針(行動規範)→経営目標→経営戦略
○社会に認められその見返りに利益をあげ生き残るための仕組みづくり(倒産防止)
○社員の協力も企業の発展には不可欠である。
○企業発展成功の鍵は環境適応能力と経営方針遂行能力
<経営理念作成のためのポイント>
@顧客サービスの面から、
A社会貢献の面から、社会性、
B社員の立場から、社員の働き甲斐、幸福、教育性 、業務に対する忠誠心、
C将来のビジョン、将来設計
D経営者の経営者としての夢(利益をできるだけ多く上げたい。給与を他よりも多く支払いたい。社会から高い評価を勝ち取りたい)
・・・経営理念は、経営者の考えを中心に長期的な視点からまとめ成文化します。
<基本方針作成のポイント>
経営理念は企業の使命、生き方を中心に考えたが、基本方針は自社企業を中心に考える。全員で作成したほうが良いのであるが経営者が原案を作成し、全員で討論して作成する方法もある。長中期的な立場から経営の方針を作成する。仕事を通して何をベースに経営を展開していくのか何をベースに行動するのかそのもととなる方針を具体的にわかりやすく、行動しやすい文言で文章化し定める。
<経営目標の設定のポイント>
経営目標は決算数字を基に設定します。過去の決算書の数字と比較し目標とする達成可能な数字を設定します。
@売上げ目標は、(単位毎に設定、季節単位、商品サービス単位、営業単位、その他)
A粗利益率の改善目標は、(作業効率は、仕入は、その他)
B当期利益目標額は、(会社を維持発展するための金額は)

これらの目標を達成するためには
@まず自社(自分)を知る(分析)こと。自社の体力(B/S)は、能力(P/L)は、商品サービス(売り物)は!
A自社がおかれている経営環境を知ること
B将来を読むこと。自社をとりまく経済環境がどのように変遷していくのか、マクロ、ミクロの両面から
的確に把握する必要があります。
経営目標は手段であり目的であってはならない。
個別分析・・・決算書をより細分化することによる分析
@PPM分・・・個別に商品・サービスの将来性を選り分け
AABC分析・・・個別に商品・サービスの貢献度を計算
<経営戦略作成のポイント>
  経営戦略は経営目標と摺り合わせながら立てていきます。また経営戦略は決算書の数字を基にした経営目標と密接に関係する部分と、関係しない部分があります。一つは決算書を基にした経営目標(例えば、売上目標)を達成するための作戦です。二つ目は数字に現れない技術の向上や新規商品や新規サービスの開発ですが最終的には決算書の数字に反映されなければ意味がありません。
経営戦略はこの2つに分ける必要があります。

 
 
(次回に続く)