月次決算から読み取る経営数字

     
月次決算は自己の経営の現状を数字でつかむ為に経営者にとっては必要不可欠なものです。野球の打率に似ています。 例えば3割以上打てば良しといえるところでしょうか。

@ 自己資金比率・・・50%を目指しましょう
 経営が安定しているかどうかを示す指標です。この比率が高ければ高いほど資金繰りが安定し、経営も安定することを示しています。短期的に急激に良くなることはありませんので長期的な視点に立つことです。


A 固定資産長期借入率・・・100%以下であること
 主に銀行からの借入や長期未払金の合計が、土地・建物・機械等の固定資産の合計以下」であ る
ことです。購入時はほぼ同額であっても、時の経過とともにその割合を減少させていくことです。それにより次の投資借入もやりやすくなります。


B 総利益率
 会社が生み出した利益を謀るとても大事な比率であり、その率の増幅に知恵を出し戦略を駆使 しなければならないところです。



C 損益分岐点売上高
 利益の額がプラスマイナス0の状態の売上高をいい、そのハードルを越えると利益が発生する  売上高のことを言います。従って会社は損益分岐点以上に売上を上げるための戦略や戦術を図 ることです。

D 一人当たり売上高
 売上高に対して人数は適正なのかに使います。人数が多すぎると一人当たりの売上が少なくな り、少なすぎると営業や接客に支障をきたすことになります。主に居酒屋や小売業で使います。

E 販管費(固定費)比率
 当然に総利益率より低いことであり、総利益率を上回ると損失になってしまいます。固定費は売上に関係なく一定額が発生するのであるが、常に同額ではなく時の経過とともに増えていきます。これが固定費です。

F 経常利益率
 会社の利益を総合的に見る比率であり、会社全体の最終的な利益を示すものです。
結果的にいくらの利益が算出されたのかを一目で解するものです。 

G 資金・純利益比率(キャッシュフロー比率)
 発生した利益のうちいくらの現預金が残っているのかを調べるものであり、利益が大きくても売掛 金や商品在庫や貸付金等が多いと、このキャッシュフロー比率はよくなりません。



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